マイクロマウス競技は1977年アメリカで、当時登場したばかりのマイクロプロセッサで動くロボットの実証実験のイベントとして学会の中で産声を上げました。 日本では1980年からロボット技術の最高峰の競技として開始され、30年間という歴史を積み重ねてきましたが、この間の技術やモーターや電子部品の進歩は目覚しく、既に「マイクロ」と言うには大きすぎるという見方も出てきました。 そこで、従来のマウスと区画のサイズを半分にすることで、新たな技術チャレンジが求められる”超コンパクトサイズの新競技”をスタートすることになりました。 詳しくは、マイクロマウス(ハーフサイズ)競技規定をご覧ください。 マイクロマウス(ハーフサイズ)競技は、2007年大会でデモンストレーション走行、2008年にはプレ競技が行われ、2009年から本格的競技としてスタートします。 マウスと迷路の区画の大きさを2分の1に小型化することで実際の体積比は従来のマウスの8分の1となり、実装技術の課題は非常に高くなります。技術教育課題としての発展を常に意識してきたマイクロマウス競技の原点とも言える「技術革新に対するチャレンジ精神」を継承する競技に発展することを期待しています。 |
従来のマイクロマウス迷路(奥)と マイク ロマウス(ハーフサイズ)の迷路(手前) |
時代の移り変わりがわかるマイクロマウス 1992年製作「マイクロマウス2」(左)と 2009年製作「mm-nano」(右) (写真提供 井谷優氏:日本システム デザイン(株)) ※クリックすると拡大画像が見れます |