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つくばチャレンジ

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石井英男さんによる本走行レポート(トライアル)



「つくばチャレンジ2011トライアル走行」レポート
~66ティーム中23ティームが約500mのトライアル走行に成功(つづき)



●二足歩行ロボットで参加するティームや音声認識/発話機能を備えたロボットも

 つくばチャレンジも回を重ねるごとに、ファイナル走行を達成したロボットの構成を参考にするロボットが増えてきており、洗練はされてきたものの、その反面、多様性が失われた感もあった。過去には、多脚ロボットや三輪車をこぐ人型ロボットなどの参加もあったのだが、最近はそうした試みはあまりみられなくなっていた。しかし、今回は二足歩行ロボットでの参加という、チャレンジングな試みを行ったティームが2つあり、注目を集めていた。その一つが、ネコ店長知能化推進委員会ティームの「ネコ店長」である。ネコ店長は、株式会社アールティが開発した二足歩行ロボット「RIC」をベースにした着ぐるみロボットであり、Androidベースで動作していることが特徴だ。ネコ店長はスタート前に、拍手をしたり、ネコパンチを出すなど、さまざまなモーションのデモを行った。走行については、1回目は3m地点で左に逸れてリタイヤ、2回目は前に進めず0mでリタイヤとなったが、二足歩行ロボットでの挑戦という、難易度の高いチャレンジに取り組んだことは評価できる。二足歩行ロボットで参加したもう一つのティームが、千葉工業大学林原研究室ガンマティームである。同ティームの「XEGA」は、有限会社はじめ研究所が開発した二足歩行ロボット「はじめロボット39号機」をベースにしたもので、外装などは同ティームのオリジナルである。XEGAは、1回目の走行で50m地点まで到達したものの、植え込みにぶつかりリタイヤ、2回目はサーボモーターに不具合が生じたとのことで、7m地点でリタイヤしてしまったが、二足歩行ロボットとしては健闘したといえるだろう。
 また、人とのコミュニケーションやエンターテイメント性を重視したロボットも少しずつ増えており、親しみが持てるようなデザイン的な工夫だけでなく、金沢工業大学demura.netティームの「けんせいちゃん4号機」のように、音声認識/発話機能を備えたロボットも登場している。ただし、周囲の環境が悪かったのか、音声認識の精度は今ひとつであった。



ネコ店長知能化推進委員会ティームの「ネコ店長」。今回、二足歩行ロボットでの参加ティームは2つあり、その内の1つ


ネコ店長のデモの様子。手を叩いたり、ネコパンチを繰り出したりしている



ネコ店長は、人をハグをすることも可能だ



ネコ店長の1回目の走行は、スタート直後左に逸れ、3m地点でリタイヤ



千葉工業大学林原研究室ガンマティームの「XEGA」。二足歩行ロボットで参戦した2つめのティームである



XEGAは、1回目の走行で50m歩いたものの、植え込みにぶつかってリタイヤ



XEGAの2回目の走行は、7m地点でコーンにぶつかりリタイヤ



XEGAとネコ店長のツーショット。ネコ店長のほうが背が高い



金沢工業大学demura.netティームの「けんせいちゃん4号機」。1回目の走行では、スタート直後に進路がそれ、ポールにぶつかってしまいリタイヤ



けんせいちゃん4号機には、音声認識機能と発話機能が備わっているが、デモではなかなか音声を認識できなかった



Scuderia Flora AISTティームの「Marcus」



電気通信大学IS研究科子育て支援班ティームの「CARTIS TypeB」。



大阪工業大学情報科学部枚方産学連携チームの「プロキオン」



千葉工業大学fuRoアウトドア部ティームの「Papyrus Ⅲ」。1回目の走行でトライアルに成功。タイムは8分30秒で、2番目に短かった



サブローと仲間たちティームの「サブロー」。1回目の走行でトライアルに成功。タイムは24分30秒であった



東北大学田所研ティームの「メカ崎さん」



筑波大学知能ロボット研究室屋外組ティームの「ひとつぼ」



芝浦工業大学ロボティクス研究室ティームの「Ari-03a」



熊本高等専門学校ティームの「阿蘇不知火号」


(つづき)
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