※修正しました(9/22) 人々が生活する空間で人々と親和性を保って行動するため、ロボット及びその開発者・オペレータには、以下の各項目について遵守が求められる。これらの事項は、チャレンジの当日のみではなく、開発やデータ収集、テスト走行時等にも遵守されなければならない。 [1] ロボットのサイズ ロボットは遊歩道を走行・歩行するのに適した人間のサイズを基本としたサイズとし、進行方向の横幅は75cm以内、長さは120cm以内、重量は100kg以下とする。(注1) また、高さは最高部について1.5m以下とする。(注2) [2] 動作速度 走行時の最高速度は4km/h以下。(注3) [3] 非常停止スイッチ オペレータ以外にもそれが非常停止スイッチとわかり操作が可能なること。 非常停止スイッチは、ロボットが誤動作していても、ロボットを安全に停止させられることが求められる。したがって、ソフトウェアを介さないでロボットへの動力供給を断ち停止させるものである。一方、非常停止の後も、オペレータの操作により、その場から動作を再開できるよう配慮されていることが望ましい。 (注4) [4] ロボットは危険な突起部分等を有しない形状であること。 [5] ロボットは高温の露出部を有しないこと。 [6] ロボットは動作中騒音や振動を発生しないこと。(注5) [7] オペレータ等の随走 ロボットが動力により走行する時は、ロボットの異常に即時に対応できる者が常に同行していること。必要な人数は、重量が40kgまでのロボットについては1名以上、40〜80kgのロボットについては2名以上、それ以上のロボットについては4名以上とする。 [8] 安全管理責任者の事前登録と随走 ロボット毎に、上記に定めるオペレータとは別に、ロボットの走行の安全管理業務に専念する役割を負う「安全管理責任者」1名を予め登録する。安全管理責任者は、ロボットが動力により走行する場合は必ずこれに随走する。(注6) [9] ロボットナンバーの表示 ロボットには、それが「つくばチャレンジ」に参加しているロボットであることを明らかとし、ロボットの個体を識別できるよう、規定されたサイズのナンバープレートを各方向から見える位置に取り付け(または、貼り付ける)こと。(注7) [10] その他 (1) ロボットは、市街地で働くロボットとして環境への調和を配慮した設計、デザインであること。 (2) ロボットは環境にやさしい機械としてエコロジーやエネルギー効率に配慮して設計・デザインされていること。
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(注1)[ロボットのサイズ・重量制限についての考え方] ロボットの大きさに制限を加えている理由は、まず安全性を確保し、人々に不安を与える可能性をできる限り排除した上で、人々と共存するロボットについての色々な技術へのチャレンジを行うためである。ここでは、できる限り「世の中の人が恐怖を感じることのないサイズ」から世の中に受け入れられつつ技術を確立していくことを原則とする。これは、既存の電動カート等を流用すると、システム開発に注力できる分だけより高度な技術開発が出来る、という考え方に優先するものである。 したがって、例えば、「これが暴走してきたら恐い」と人々に思わせないサイズ、あるいは、よそ見している人にぶつかっても、大きな被害の発生しない形状とサイズ・重量のボディであることが求められる。それには、1人で動かせる手動の車椅子、幼児用バギー、ショッピングセンターのカートなどのサイズや重量が参考となる。 一方、いくら軽く小さくても、遊歩道を走っている自転車が接触すれば、自転車側にも被害が生じ得る。もちろん、自転車を走らせる人も十分な注意をすることが求められるが、安全のためにはそれなりにロボットの存在が目立つ必要がある。従って、サイズ自体をあまり小さくしすぎることも望ましくない。 (注2) 飛行又は跳躍する場合も最大地上高が1.5mを越えてはならない。 (注3) 試走や実験時においても、4km/h以上で走行する能力は持たないこと。 (注4)つくばチャレンジの運営においては、非常停止させるべき危険が外的要因の場合は、非常停止した後その危険が解決した場合には、動作の再開ができることとする。これは、危険を感知した場合に非常停止スイッチを押すことをためらわせないためである。すなわち、ロボットは ① 非常停止ボタンにより、動作を一旦停止させる機能を持つこと ② 一旦停止した位置から走行を再開させる機能を有すること が期待される。 (注5) ロボットが発する騒音や振動は、通常の屋内や歩道等で一般に許容されている程度までにおさめること。 (注6) 安全管理責任者はロボットの動作の監視を行うのではなく、主に周囲の歩行者や自転車等に対し現在ロボットが走行中との注意を喚起すると共に協力を要請する役割を負う。なお、危険を察知した場合は、ロボットのオペレータに対してもロボットの停止等を指示する。 (注7) つくばチャレンジ2008においてはロボットナンバーの表示はサイズを縦11cm×横13cmとする。これを前後を含む2-4カ所の地上5~40cmの高さに取り付け(又は貼り付け)ること。 各ロボットのナンバーは2008年度の受付番号としデザインは事務局が配布する。 |
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