競技規定集 1992年5月19日改定
クォーターマウス競技規定
クォーターマウス競技とはマイクロマウスに迷路を通過させ、各認定基準に 従ってその技術評価を行う競技である。 [認定基準] 迷路を通過したマイクロマウスについて、次の各認定基準に従い、そのマイ クロマウスの技術評価を行うものとする。 1.「ジュニアマウスクラス」 クォーターマウス競技においてマイクロマウスが迷路を通過すること。 2.「シニアマウスクラス」 クォーターマウス競技においてマイクロマウスが迷路の最短経路を通過し、 終点の区画で停止すること。 3.「エキスパートマウスクラス」 クォーターマウス競技においてマイクロマウスが1秒あたり1区画以上の平 均速度で、迷路の最短経路を1回も停止せずスラローム走行で通過し、終点の 区画で停止すること。ここで、スラローム走行とは、軌跡に鋭角部分がない走 行をいう。 1.マイクロマウスに関する規定 1-1 マイクロマウス競技規定1-1に準じる。 1-2 マイクロマウス競技規定1-2に準じる。 1-3 マイクロマウス競技規定1-3に準じる。 1-4 マイクロマウス競技規定1-4に準じる。 1-5 マイクロマウス競技規定1-5に準じる。 2.迷路に関する規定 2-1 マイクロマウス競技規定2-1に準じる。 2-2 迷路は、18cm×18cmの単位区画から構成され、全体の大きさ は8×8区画とする。区画の壁の高さは5cm、厚さは1.2cmとする。迷 路全体の外周の壁は全て存在する。 2-3 迷路の始点は、四隅のいずれかにあり、時計回りに出発する。始点の 対角の隅の区画を終点とする。始点から終点に至る経路はただ一つとする。 2-4 各単位区画の四隅にある1.2cm×1.2cmの小正方形部分を格 子点と呼ぶ。全ての格子点には少なくとも一つの壁が接している。 3.認定に関する規定 3-1 マイクロマウスが始点から終点への走行に要した最短の時間をそのマ イクロマウスの迷路通過時間記録とする。 3-2 マイクロマウス競技規定3-2に準じる。 3-3 迷路の走行は毎回始点から行われる。操作者は、走行中のマイクロマ ウスに触れてはならない。ただし、操作者は任意の時点で走行の中断を申し出 ることができるものとし、競技委員長の承認を得た上で、マイクロマウスの回 収を行うものとする。 3-4 マイクロマウスは5分間の持ち時間を有し、この間5回までの走行す ることができる。 3-5 迷路の通過及び通過時間の測定は、透過型赤外線センサまたは手動に よって行う。透過型赤外線センサによって行う場合は、マイクロマウスが始点 のセンサを遮断してから、終点のセンサを遮断したとき迷路を通過したとみな し、その間の時間を測定する。手動によって行う場合は、競技委員がスタート を宣告してからマイクロマウスの一部が終点の区画に入ったとき迷路を通過し たとみなし、その間の時間を計測する。 3-6 マイクロマウス競技規定3-5に準じる。 3-7 マイクロマウス競技規定3-6に準じる。 [注意] (1)競技中にプログラムのローディングおよびROMの交換を行うことは許 されない。 (2)マイクロマウスの寸法について マイクロマウス競技規定〔注意(2)〕に準じる。 (3)迷路について マイクロマウス競技規定〔注意(3)〕に準じる。 (4)マイクロマウスは各走行において、終点到着後もさらに迷路の探索を続 けることができる。この場合、始点から初めて終点に達するまでの時間を記録 とする。 (5)センサの位置について ・始点のセンサ 始点の区画と次の区画との境 ・終点のセンサ 終点の区画の入口部分 各センサの光軸は水平であり、床面より1cmの高さにある。 * クォーターマウス競技は今年の大会では開催いたしませんが、各地区大会 などで開催されており、今後も地区大会を中心に展開していく予定です。
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