マイクロマウスの育ての親であり、全日本マイクロマウス大会を第1回から昨年まで中心になって運営してこられた、田代泰典さんは、2016年8月2日にご逝去されました。そこで、田代さんの功績を記念して、本年度の全日本マイクロマウス大会(MM2016)より、その年のマイクロマウス大会に参加したロボットやその製作者の中から1台(または1人)を選考して表彰する、田代賞を創設することに致しました。田代賞では、「この年にはこのようなロボットがあった、あるいは、そのような技術が現れた」と記録に残すに足りる、その年を代表し、また、新しい時代を拓くロボットやその技術を表彰します。また、選考に当たっては、とくに、田代さんの想いであった、
- オペレータの手によらず、自律的に、自分自身で判断を行ってしっかりと速く走る知能を持ったロボット
- 新しい時代を作る自律的なロボットの技術への挑戦や、さらに、人と共存するロボットの実現への貢献
を重視することとします。
田代賞は、2016年度から当面10年間続けることとし、賞状のほかに、10万円の副賞を授与します。
マイクロマウス・ロボトレーサの製作者の皆さまも、是非、この田代賞を目標にロボットの技術にとり組んで頂くよう、お勧めします。
2016年11月1日
マイクロマウス委員会
委員長 油田信一