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「自律走行の原則」と、つくばチャレンジ2011本走行における「例外」の取り扱いについて


[自律走行の原則]
  つくばチャレンジ2011においてロボットに与えられるミッションは
    
 [1] 定められたあるがままのコースを自律的に走行する。
 [2] 走行している間、オペレータや周りの人間は一切ロボットの走行を手助けすることはしない。
 [3] ロボットは走行中、環境中の人やものに危害を加えたり傷つけてはならない。
 である。
   
 したがって、課題に定められた操作、および、安全等のための特殊な例外のケース(下記)を除いて、走行開始後、
 ① 人(オペレータ)がロボットに操作を加えた場合。
   (ロボットに直接制御等を与えたのみでなく、オペレータが人為的に周りのものを動かしたり、または障害物となってロボットの動きに影響を与えるような場合も含む。)
 ② 人(オペレータ)が環境中のものや人を移動させるなど、環境を改変してロボットの走行を助けた場合。
 ③ ロボットが人にぶつかるなど、危害を加えたり、環境中のものを壊した場合。
 ④ ロボットがコースと異なる道に入り込むなど、明らかにミッションとしての走行以外の動作を行った場合。
 は、その時点でそのロボットの自律走行は失敗とし、走行を中止する。

 走行を中止したロボットは人や他のロボットの迷惑とならないように、なるべくすみやかに待機場所に移送する。


[例外の取り扱い]
 実環境では種々予想しにくい事態が発生する可能性がある。その状況の中で、ロボットは常に自律的に人々への危険を回避し、環境中の物を傷つけたり、人やもの(他のロボットを含め)に対して迷惑をかけないよう振る舞わなければならない。また、ロボットの周囲にいつ人間等によりロボットの動作が著しく邪魔された場合への対処も必要である。しかし、現状でロボットに完全にその機能を持たせておくことは技術的にも難しい。
したがって、運悪くロボットが自律的で安全な走行ができなくなることは十分にあり得る。これについては、基本的にはまさに運が悪かったと考えざるを得ない。しかし一方、ある程度許容した実験条件を設定し、実験を進めながら徐々に技術レベルを上げていくことも必要である。
 そこで、つくばチャレンジ2011では、とくに、安全性を確保し、また、市民や他のロボットに迷惑をかけず、自律的なロボットの技術の向上を図るために、上記①と②について、次の3つの例外を設けることにする。

・ロボットの操作に関する例外
 [例外A] : 緊急的な危険が察知された時、停止ボタンにより停止させること。
 [例外B] : ロボットが通行人や他のロボットに対して、特に道を譲るべきと判断された時、ロボットを停止させて手動によって、道を譲った後に再開させること。

・環境への働きかけに関する例外
 [例外C] : ロボットが多数の観客等に取り囲まれたり、とくに邪魔されて走行の継続が不能となった時、観客や通行人等に道を開けたり邪魔を停止するよう依頼すること。

 これらのうち、[例外A]は本来ロボットが自分で判断して停止すべき状況と考えられる。しかし、緊急時に停止ボタンを押すことが直ちに自律走行の失敗と判断されると、オペレータが停止ボタンに触れることを躊躇するおそれがる。それは安全確保のためには好ましくないので、これを防ぐ目的である。したがって、緊急停止させた場合、直ちに失敗と判断することはせず、その停止が必要なかったと判断された場合は、動作を再開させることとする。
 [例外B]は、実際に実現し得るロボットの能力が不足していることによる。したがって、原則として担当委員がロボットの存在が周りの人や他のロボットに迷惑をかけるため一旦動作をとめて道を譲るべき事態と判断した場合、動作を停止させ、道を譲る操作を行った後に動作を再開させることとする。
 一方、[例外C]はロボットが動作できるためには周囲の人間や環境がそれなりにロボットに親切でなければならないという、技術と社会の関連に関する本質的な事情による。
 ロボットは、普通の環境ではキチンと働くとしても、周囲にロボットの動作を意識的に強く妨害する人やものが存在すると、一般的に働き続けることができない。また、たとえ周囲の人間がロボットに対して邪魔するつもりはないとしても、観客やカメラマン等ロボットを気にする人たちの行動は時としてロボットの動作を著しく妨害することがある。したがって、そのように判断される事態が発生している場合には、(原則としてロボットが動けなくなって停止した状態で、)担当委員又はその指示による安全管理責任者が観客や通行人等に、ロボットのために道を開けること、あるいは邪魔となる行為を中止することを依頼することとする。ただし、この場合でもロボットが人を押しのける権利を持っていると考えることはしない。